パソコンが壊れてしまったので、部屋の隅に放置してあったPentiumⅢマシン(EDiCube TP715MR)を叩き起こして、XP SP3をインストールしてみたのだけど、搭載メモリが貧弱過ぎるらしく、ちょっとしたことでスワップしまくってまともに使えたもんじゃなかった。

当面はブラウザが使えれば充分と思い、巷で動作が軽いと評判のPuppy Linuxを導入してみた。日本語情報が豊富そうだという理由で、Lucid puppy 5.2.8の日本語版を選んだ。



試用した感想だけど、Puppy Linuxのデフォルトのデスクトップは、クリック操作など、Windowsとは色々と違うところがあって戸惑うところが多かった。設定次第で解決できるのかもしれないが、そのあたりを除けば、現時点で特別難しく感じることはない。

Linuxというと、昔はターミナルが使えないと電源も切れない面倒な子ってな印象しか無かったけど、今は何かとGUIでできるようになっていて、本当、初心者にも易しくなったものだと思う。

TP715MRのi810内蔵グラフィックスは公式にはSXGAまでしか対応してないはずなんだけど、LinuxだとフルHD表示できてしまうんだな。謎技術だ。


肝心のブラウザだけど、いくつかインストールして試してみた範囲では、IronとChromiumは起動せず、Google ChromeはAnthy(日本語IME)が不安定&Flashplayerがバージョンによっては動かない、落ちる(Midori)、終了に失敗する(Opera)など、動作が不安定なものが多いようで、まともに使えそうなものはFirefoxとSeamonkeyくらいしかなかった。


Puppy Linuxがどれだけ軽いOSといっても、EDiCube TP715MRは10年以上前のPCであるし、メモリこそちょっと盛ってあるものの推奨容量に及ばず…という貧弱な環境では、アプリ含めたトータルの使用感はそれほど快適でもない。とは言え、そのままXPで使うことを思えばはるかにマシだと思った。

メモリも足りてないが、ネックはおそらくHDDの転送速度なので、PCIバスで使えるOS起動可能なインターフェースボード挿して、HDDをより高速なのと入れ替えるなり、いっそSSDに変えるなりすればかなり使用感は改善すると思う。


…遠からずMBにも部品寿命が来るだろうし、そうまでして延命せにゃならんもんでもないが。

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