父が、自分も乗れる自転車が欲しいなどと言い出したので、父と共用できるように、少し小さめの、26インチの自転車を買うことにした。

物置の中に、昔集めた26インチの替えタイヤが何本か眠ってるし、27インチので良さげなものが見つかるまでのつなぎと考えて買えば良いかと、またたび自転車屋行脚を始めたけれど、27インチ車より選択の余地がなさそうで辛い。

26インチの自転車は婦人車の比率が高く、高級車は子乗せ仕様or電動アシスト車にシフトしてしまっていて、ステンレスリムで、荷台と両立スタンドだけの外装のシンプルな自転車は、なかなか見つけられない。


選ぶ余地が少ないと、必然的に細かいところに目が行くようになり、それで、今更気がついたのだけど、ブリヂストンあたりの国産メーカーでも、パーツは中国製のものを使っているわけだよ。

自転車屋が言うところの「日本製」というのは、厳密には国内組立のことであって、ネジ一本から国内工場で作っているということではない。むしろ日本ではネジくらいしか作ってないかもしれない。Made in Chinaを示したシールが、シートチューブ下方チェーンケース側の見えにくいところに、ちっちゃく貼ってあって、心証悪い。隠す必要ないぢゃない。


そもそも、ブリジストンの自転車に限った話ではない。現在、世界で販売されている自転車は、9割がた中国の工場で作られたものだ。

海外有名ブランドの、ウン十万とかするような高級車だって、自社工場でやってるのはコンポの組み込みとデカル貼りくらいだったりするし。

「中国製品は品質で日本製に劣るもの」という日本人の認識は、こと自転車については、すでに改めるべきものとなっている。例えばカーボンフレームの成形技術など、他の追随を許さぬレベルにあるとも聞く。

日本国内の国産自転車の販売シェアは、8%程度にまで落ち込んでおり、規模効果を考えれば品質面で部分的に逆転すら起きている可能性がある。

中国という国は、工業国として世界屈指の技術水準に手を掛けながら、そこへ至るのと同じ情熱でもって信じがたいレベルの欠陥品や偽物を市場に送り出すこと平気でやらかしもするけど。


「駅まで乗るならこれで十分」だと、わざわざ「それなり」の品質しかないことをアピールして、格安の自転車を売る店があったり、最近の自転車はどれも中国製で質が劣るからと、わざわざ店の奥から中古再生品を引っ張りだしてきてくれた店もあった。

ブリジストンの高級車には、ブランドイメージなるものに丈夫な鍵と盗難補償までついてくる。だけど、「これで十分」なそれなりの自転車との間に、実際、どれほどの品質の差があるのか、自転車屋さんもわからないのだ。




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